空き巣に盗まれたパソコンやカード、通帳やお財布。
どこかで見つかるかな、見つかるといいな、カード悪用されていないといいな、などと思いながら一週間ほどが経ったある日。
自分のスマートフォンに見知らぬ電話番号から電話が。
なんと警察から、それも被害届を出したのとは違う警察署からの電話でした。
あなたの落としたA社の会員カードとB社のプリペイドカードが、X警察署に届いていますよ
そ、それ、一週間前に、空き巣で盗まれたやつですぅぅぅ!
どうやら犯人はクレジットカードやキャッシュカード以外の「換金できない」カード類を、犯行現場から遠いところに捨てていったようです。
捨てられたカードを見つけた心優しい人が、近くの交番に届けてくれて。
警察の人がカード会社に連絡し、カード会社が会員番号から私の携帯電話を調べて伝えてくれたと。
落とし物って箱にまとめてドサッと保管されてるだけだろうってなんとなく思ってたんですが、持ち主の元に戻るように手を尽くしてくれているんですね。
ちょっと感動しました。
で、婦警さんに事情を伝えたところ、被害届を出した警察署の人と連絡をとって、それからまた連絡するとのこと。
状況によっては拾得物ではなく証拠品という扱いになるので、すぐには返せないかもしれません
あ、そうですか・・・・・・
(まあ服屋のカードと残額ゼロのカフェカードだし、いいか)
そう思ってゆったり構えていたところ、数時間後には再び電話がありました。
「相談の結果、こちらの品物については拾得物として処理することになりました」
「あ、はい」
「つきましては本署まで取りに来ていただきたいのですが」
「・・・・・・はい?」
ちなみにX警察署は、住んでいるところからも働いているところからも電車で最低で30分くらいはかかる場所にあります。
つまり、わりと、いやかなり遠いです。
「あと、担当の都合で、できれば●曜日か○曜日の、9時から17時までに来てほしいのですが・・・・・・」
「平日、ですよね・・・・・・
(めったに使わない洋服屋の会員カードと、残額ゼロのカフェカードの受け取りに、会社を休んで、遠い警察署まで、自腹で行けと?)」
「そうなりますね」
「ちなみに、受け取らない、という選択肢は・・・・・・」
「今回は証拠品でもあり、指紋採取の必要がありますので、できれば・・・・・・」
「わかりました・・・・・・」
というわけで翌週の某日、こんなことでもなければ行かないような遠い場所の警察署へと行くことになったのですが。
その翌々日、また別の警察署からまったく同じ内容で電話がありました・・・・・・。
お金を盗まれただけでもショックなのに、盗まれたものの一部、それもキャッシュカードでもクレジットカードでもない「ゴミ扱い」で犯人が捨てたものを回収しに、時間とお金をかけて、知らない土地の警察へ行くことになるなんて。
泥棒さん、盗んだものが要らなかったからって捨てないで!捨てるなら盗んだところの近くで捨てて!(T_T)
ちなみに後日犯人は逮捕されるのですが、クレジットカードもキャッシュカードも通帳も、小学校のときに買って大切にしていたカンペンケースも、まったく戻ってきませんでした・・・・・・かなしい・・・・・・